土地探しの基礎知識 防火地域・準防火地域編~21の区分けを知ろう~ | 山下建設株式会社の注文住宅
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こんにちは、やまけんです。

今回の「土地探しの基礎知識」は、前回の投稿で予告した防火地域、準防火地域について取り上げます。

 

●防火地域・準防火地域とは…

前や建物の密集地、幹線道路沿いなどで火災の防止や被害拡大防止のために指定された地域です。密集地では火事の延焼を防ぐこと、幹線道路では消防車などの緊急車両の通行を妨げないことに重点を置いた規制が設けられています。

 

●防火地域と準防火地域はどう違うの?

防火地域は…

火災を防止するため特に厳しい建築制限が行なわれる地域です。地域内の建物は耐火建築物にする必要があります。一戸建てなど延べ床面積100㎡以下の1~3階建ては、耐火建築物よりは規制が少ない準耐火建築物を建てることができます。

 

準防火地域とは…

火災を防止するために比較的厳しい建築制限が行なわれる地域。通常は防火地域の外側の地域に指定され、防火地域よりも制限は緩やかです。地域内の建物は建築物の規模に応じて、耐火建築物または準耐火建築物のいずれかであることが定められています。一戸建てなど延べ床面積100㎡以下の3階建ては一定の防火措置が取られた建築物、1~2階建ては防火構造の建築物であれば許可されます。

 

※なお東京都に関しては、東京都建築安全条例に基づいて「新防火地域」が設定されています。規制の厳しさは、耐火地域と準耐火地域の中間です!

 

 

●耐火建築物、準耐火建築物とは?

耐火建築物は…
火災が終了するまでの間、建築物の倒壊や延焼を防止するため、1〜3時間の加熱に対する非損傷性、遮熱性、遮炎性を確保した建築物です。壁、柱、床、はり、屋根、階段などの主要部分を「耐火構造」にすると共に、ドアや窓などの開口部は防火扉など延焼防止性能のある設備を施工する必要があります。鉄筋コンクリート造や耐火被膜した鉄骨造などの耐火構造が一般的ですが、木造でも耐火建築物にすることは可能です。

 

準耐火建築物は…

火災による延焼を抑制するために 、壁、柱、床、はり、屋根、階段などの主要部分を「準耐火構造」にして、加熱開始から45〜60分間の非損傷性、遮熱性、遮炎性を確保 した建築物です。

 

 

●準防火地域で家を建てるときの注意点は?

窓の大きさについて…

開口部の面積が隣地との境界線からの距離などに応じて規制されるため、大きな窓が取りづらい場合があります。
また

 

外壁や軒について…

外壁や軒を防火構造にする必要があるため、外壁や軒天の板張りなどが難しい場合があります。木調サイディングや準耐火構造の天然木のサイディング・パネリングなどで代用もできますが、「サイディングはちょっと」という方は土地選びの際から注意を。

 

内装や間取りについて…

梁・柱の最低寸法や表面の素材に制限があるため、柱を細くしたり、梁あらわしにしたりといったデザインが難しい傾向にあります。また燃え抜けを防ぐ構造にするための規定もあり、場所によっては天井板張りなどができないことも。防火性能が高く厚みのある部材を取り入れることで、開放感や間取りの自由度もある程度制限されます。

 

3階建てについて…

3階建てについては平屋や2階建てより防火措置に関する規定が厳しくなります。3階の部屋とそれ以外の部分を間仕切壁や戸で区画する必要があるなど、間取りの自由度に関わってくる規定も。

 

建築費用について…

防火性能の高い部材の採用が必要となるため、通常より建築コストがかかりがちです。とくに平屋や2階建てより規制の厳しい3階建ては、コストのアップ率も大きくなります。

 

 

湘南エリアで多くの建築実績があるやまけんには、海辺の街で窓が大きく開放的な家を建てたいとご希望のお客様がたくさんいらっしゃいます。

ところが茅ヶ崎や藤沢は意外にも準防火地域に該当する地域が多いので要注意。

開放感や建物の自由度を優先される場合は、土地選びの際に十分気を付けましょう。

また鎌倉も防火地域、準防火地域が多い街です。

ご相談いただけば、土地探しからサポートいたしますので、お気軽にお声がけください。

 

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