土地探しの基礎知識「景観地区・準景観地区編①」どんな規定がある?風致地区や美観地区との違いは? | 山下建設株式会社の注文住宅
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こんにちは、やまけんです。
今回の「土地探しの基礎知識」は、景観地区・準景観地区について!
神奈川県は、豊かな自然環境、歴史情緒漂うたたずまい、多彩な文化的遺産などを背景とした、美しく個性的な景観に恵まれた地。県内に多くの景観地区があります。

景観地区・準景観地区内では、建築物の意匠や高さなどに一定の制限がかかるため、思い通りの建物を建てられない場合も。建築を検討しているエリアが景観地区・準景観地区に該当する場合は、どんな制限があるか、あらかじめ把握しておきましょう。

景観地区とは?
景観地区は都市計画区域・準都市計画区域内で市街地の良好な景観の形成を図るため、景観法に基づいて建築物に一定の制限が設けられた地域です。形態意匠や建物の高さ、敷地面積の広さなどについて、市町村が都市計画として決定します。都市部だけでなく農村部なども対象で、地域の個性を反映した柔軟な規制や制度を設けています。

準景観地区とは?
都市計画区域・準都市計画区域内で指定されている景観区域に対して、都市計画区域・準都市計画区以外で景観計画が定められた区域に適用されるのが準景観区域です。
建築物に関して、景観区域と同様の規制が設けられます。

出展:国土交通省HP景観地区・準景観地区の策定状況 https://www.mlit.go.jp/common/000191087.pdf

景観地域・準景観地域内の規定に関しては、各市町村がそれぞれの区域の特性や景観に合わせて定めます。例えば宿場町や城下町のたたずまいが残るエリアで新規の建築が和風の木造建築のみに限定されていたり、自然豊かなエリアで敷地内の緑化や植栽について規定されていたりといった具合。
あくまで統一感のある景観を形成するための決まりで、がんじがらめではないものの、「3階建てが建てたい」「外壁には〇〇を使いたい」など明確な希望がある場合は、住みたい地域の規定に反しないか事前に確認してから土地を購入した方が安心です。

ここで、景観地区と混同されがちな風致地区、美観地区についても見てみましょう。

景観地区と風致地区の違いは?
風致地区は、都市にありながら公園・庭園・寺院・神社や豊かな自然が残っているエリアの環境を保全するため、建築規制が設けられた地区です。地方公共団体の条例によって、建築物の高さ、建ぺい率などが厳しく規制しています。景観地区・準景観地区が良好な景観の形成を目的としているのに対して、都市の風致(自然の風景)を維持することを目的としているのが風致地区です。
景観地区と風致地区が重なっているエリアもあります。

景観地区と美観地区の違いは?
美観地区は景観法の策定によって廃止され、新たに景観地区ができました。
美観地区が「市街地の美観を維持することを目的とした地区」であったのに対して、景観地区は「市街地の良好な景観の形成を図ることを目的とした地区」です。美観地区から景観地区へ移行したことで、すでにできあがっている景観を維持するだけでなく、これから計画的に形成されていく景観を守るための制度や制限を設けられるようになりました。

次回後編では、やまけんのお客さまが多い藤沢市・鎌倉市を例に、神奈川県内の景観地区・準景観地区についてお話しします。どうぞお楽しみに♪

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