土地探し&家づくりにどう役立てる?「重ねるハザードマップ」活用術! | 山下建設株式会社の注文住宅
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こんにちは、やまけんです。

今年に入り、各地で地震や台風など自然災害が相次いでいます。
改めて防災について考えたという方も、多いのではないでしょうか。
とりわけ、これから家を建てるなら、土地の災害リスクをしっかり検討したいところ。

そこで今回から2回にわたって、土地探しや家づくりを成功に導く「ハザードマップなどのWEBツール活用術」をご紹介します。

\そもそもハザードマップとは/
大雨による浸水や土砂災害など、その地域にどんな自然災害のリスクが潜んでいるかを予測し、地図上に色分けして示すマップです。
身の回りの災害リスクを調べる「重ねるハザードマップ」と、地域のハザードマップを閲覧する「わがまちハザードマップ」があります。危険箇所を知るための基本ツールです。

ところが、いざ購入希望エリアを見つけてマップを開いてみると、多くのエリアに、何らかの災害リスクがあることを示す、色付けがされています
地震大国であるだけでなく台風の通り道になりやすく、土砂災害が起こりやすい山河も多い日本で、災害リスクがゼロに近い「真っ白な土地」を探すのは、なかなか困難です。

国土交通省が発表した「中長期の自然災害リスクに関する分析」 によると、洪水・土砂災害・地震・津波の4災害のいずれかのリスクエリアに居住する人口は、2015年時点で67.7%。2050年までに70.5%に到達すると予想されています。
居住地として人気が高い市街地に限定すれば、さらにこの割合は高くなるでしょう。

※出典:国土交通省白書2021

つまり色付きの土地をすべて選択肢から外していると、土地探しは難航することになります。
そこで今回は、ハザードマップを「完璧な土地を見つけるためのツール」ではなく「安全な住まいを建てるためのヒントを見つけるツール」として活用するテクニックをご紹介します。


重ねるハザードマップでリスクを仕分けし、設計に活かす】

国土交通省の「重ねるハザードマップ」は、ハザードマップの基となる災害リスク情報を確認できるWEBサービスです。洪水や土砂災害、津波などのさまざまな災害リスク情報を1つの地図上に重ねて表示・確認できるのが特徴。
全国各市町村のハザードマップを検索できるわがまちハザードマップ」と併せて利用することで、調べたいエリアの最新の災害リスク情報を確認できます。

※出典:ハザードマップポータルサイト「ハザードマップポータルサイトのパンフレット


【リスクをまとめて表示し、「安全に対策できる土地」を見極める

購入を検討している土地の災害リスクを調べる際は、洪水や土砂災害などの災害リスクを一つひとつ見ていくのではなく、まず「重ねるハザードマップ」の「リスクをまとめて表示」を選びましょう。
災害リスクをまとめて表示してみて、地図上で赤色または濃いピンクに塗られたレッドゾーンがある場合は、可能な限り購入を避けましょう。
レッドゾーン内の建築物は、住宅取得関連の補助金や税制優遇の対象外となることが多く、安全面以外でも不利になるので要注意。
地図の該当箇所をクリックすると、想定される災害リスク情報のテキストが表示されます。
ここまで確認して、住宅性能を上げる、設計上の工夫などで対応できそうかどうか、ざっくり見極めましょう

※出典:ハザードマップポータルサイト「ハザードマップポータルサイトの紹介


【地震の際の被害想定に応じた「耐震性能」を検討する】

重ねるハザードマップでは「活断層の位置」「がけ崩れのおそれがある位置」「大規模な盛土」を重ねて表示できます。情報リストの「活断層図」「土砂災害警戒区域(急傾斜地の崩壊)」「大規模盛土造成地」にチェックを入れて、被害想定を確認しましょう。
住まいの耐震性能について検討する際に役立ちます。
地震については、次回ご紹介する「確率ハザードマップ」も併せて活用するのがおすすめです。
※なお、やまけんでは耐震等級3(最高等級)&耐震×制震ダンパーが標準仕様です。

※出典:ハザードマップポータルサイト「ハザードマップポータルサイトの紹介


【浸水深を把握して「2階リビング」など安全な間取りを考える 】

情報リストの「洪水」をクリックし、「洪水浸水想定区域(想定最大規模)」をチェックすることで、洪水によって想定される浸水の深さを知ることができます。
浸水深が0.5mで大人の膝程度、3.0mで1階の天井付近です。
浸水の可能性があるエリアに建築する際は、1階に高価な水回り設備を置くのを避け、思い切って2階リビングのプランにシフトするのも一つの方法。
食料備蓄や家電、住宅設備などを2階に集中させることで、水害時に自宅での垂直避難がしやすくなります

※出典:ハザードマップポータルサイト「ハザードマップポータルサイトの紹介


過去の水害リスクから「土間収納」や「室外機」の設置場所を検討する

情報リストの「洪水」「土砂災害」「道路防災情報」をクリックすることで、大雨が降った時に危険な場所をまとめて把握することができます。
避難ルートの検討などに利用されることが多いですが、土地探しや家づくりの際にも使えるツールです。
例えば「道路防災情報」で過去の冠水履歴を確認し、ゲリラ豪雨等で道路に水が溜まりやすい土地なら土間収納を少し高い位置に設計するなどの具体的な対策が可能。エコキュートなど給湯器の室外機や、太陽光のパワーコンディショナーといった精密機器も、水没しないように架台を設けておくと安心でしょう。

※出典:ハザードマップポータルサイト「ハザードマップポータルサイトの紹介


どんなリスクがあるか明確になれば、設計の工夫や予算配分でカバーすることができます。
ハザードマップを「安全な暮らしをデザインするためのヒント」として積極的に活用していきましょう。

次回は、今回お伝えしきれなかった応用編のWEBツールをご紹介!
地震が起きる確率を算出して備えの予算を立てる「確率ハザードマップ」や、目に見えない“地盤の強さ”を見抜くツールなど、一歩踏み込んだプロ目線の活用術をお届けします。

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