住宅のプロに聞く「後付けが難しい設備仕様」~(前編)新築時に付けるべきなのは?~ | 山下建設株式会社の注文住宅
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こんにちは、やまけんです。

限られた予算、敷地内に収めるために、取捨選択を繰り返し、完成させる家づくり。
欲しい設備仕様のリストからどれを選ぶか迷ったときは、「後付けできない設備仕様」を優先するのもひとつの方法です。比較的に後付け対応が簡単なものは、住み始めてから「やっぱり欲しい」となったときに追加することもできます。

今回はやまけんの設計士と、リフォームのプロ集団「すまいまもり部」が
①後付けが難しい設備仕様
②後付けには新築時に配慮が必要な設備仕様
を厳選。前後編でご紹介していきます。
①②は前編、➂は後編で見ていきますので、続けてご覧くださいね♪

【①後付けが難しい設備仕様】
全館空調システム
全館空調は、室外機と室内ユニット、各部屋をダクトでつなぎ、家全体の温度を快適に保つシステムです。設計士は、あらかじめダクトの配管などを計算に入れて設計を行う必要があります。
そのため間取りや構造によっては、後付けができないケースも。またシステム導入を前提とした設計が行われていないため、十分な性能を発揮できなかったり、一部居室でエアコン併用が必要となったりすることを納得したうえで設置しなければならない場合もあります。
またリフォーム対応不可のメーカーや機種があるので要注意です。

鵜野森モデルハウスB棟では全館空調の機械室、茅ヶ崎東海岸北モデルハウスIIでは構造内のダクトをご覧いただけます。

制震ダンパー
こちらも全館空調同様、リフォーム対応可能なものと不可なものがあります。
ダンパーを構造内の梁や柱を取り付ける方法を大まかに分けると、室内から設置するパターンと、室外から設置するパターンの2通り。一般的なのは室内からの施工パターンです。
室内からの場合は、壁の一部を部屋側から切り取って設置し、再び壁を元に戻します。なるべく跡が目立たないように施工しますが、一旦クロスを剥がすため、他の壁から浮いて見えるなど内装に影響が出ることも。また設置個所によっては、エアコンなどを外す必要もあります。工事規模によっては費用がかさみ、仮住まいが必要となることもあるでしょう。
室外からの場合は、足場を組むための費用が発生するため室内からのパターンより割高。天候で工期が左右されるため、梅雨や台風の時期は避けた方が無難でしょう。
これらの事情から、可能な限り新築時や大幅リフォーム時に併せて工事を行うことをオススメします。
※やまけんでは国土交通大臣認定耐力壁「Kダンバー」を採用しています。

全館蓄熱床暖房
ヒートポンプで作ったお湯を循環させて基礎コンクリートに蓄熱し、ふく射熱による遠赤外線効果で家中を暖める全館蓄熱床暖房。
一般的な床暖房と異なり、家全体の床下へ敷設し、配管を張り巡らせるので、家全体をフルリフォームするタイミングでなければ、後付けは難しい状態になります。
なお一般的な床暖房も下地の準備や配線を改めて行うことになるので新築時より割高です。

※全館蓄熱床暖房は磯子モデルハウス鵜野森モデルハウスA棟にてご体感いただけます

●2階のトイレ、洗面、シャワーなど
2階にトイレや洗面、シャワー、ミニキッチンなどを後付けする際は、給排水について検討すべき項目がたくさんあります。リフォームで取り付ける際は、1階に水回りを増設するより費用や時間がかかる可能性が高いと考えておいた方がよいでしょう。
まず現状で2階に水回りの設備が無い場合は、1階から給排水管を伸ばす工事が必要です。また給排水管は蛇行が多いほど費用や水漏れのリスクが高くなるため、1階の水回りの真上に設置するのが安価でスムーズ。ただし間取りの関係上、難しいことも多いでしょう。
加えてシャワーやキッチンの給湯は、1階より2階の方が出力を要します。既存の給湯器の能力では賄いきれず、出力が不安定になったり、交換が必要となったりすることも。
もうひとつ問題となるのが水音。新築時には2階で水を使っても、1階に影響が出にくいよう配慮して間取りを組んでいます。一方でリフォームの場合、増設したシャワーやトイレが、1階寝室の真上にあたるといったことも。防音素材を施工することもできますが、その分、材料費や工費がかかります。

●サッシ(外窓)
窓まわりは、屋根やバルコニーと並んで、雨漏りの原因になりやすい箇所です。
防水シート、防水テープ、コーキングなどの防水処理をしっかり行い、外壁を含めてきちんと水が切れる納まりにすることが重要。防水処理が甘いと、壁との取り合い部分から雨水が伝わって、窓枠から浸入しやすくなります。後付けでは十分な施工が行いにくくなる場合も。やまけんではお客さまと事前に話し合い、防水面も合わせてご説明したうえで、設置をご検討いただいています。

基本的に、構造に関わってくる設備仕様は後付けが難しいとお考えいただいた方が無難でしょう!
次回は後付けする可能性がある場合は、新築時に下準備や配慮をしておいた方がよい設備仕様をご紹介します。

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