冬より危険?夏型結露にご注意を②建築時&入居後の対処法 | 山下建設株式会社の注文住宅
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こんにちは、やまけんです。
前回投稿に続いて、これからの時期に注意したい夏型結露についてお話しします。
後編では夏型結露対策についてご紹介!
新築・リフォーム時に検討したい結露対策に有効な構造や設備機能に加えて、入居後に注意したい点や対処法も取り上げます。すぐに家を建てるご予定がない方も、ぜひご覧くださいね。

まずは、やまけんの家が標準で採用している構造材や機能からご覧いただきます。

【やまけん標準仕様の結露を防ぐ構造】
●遮熱透湿防水シート

前回投稿でご紹介したように、夏型結露の主な発生場所は壁の中です。
やまけんでは壁体内に高耐久遮熱型の透湿防水を施工することで、日射熱が断熱層まで届くのを抑えつつ防水し、湿気は屋外に放出しています。

●富士ひのきの土台・柱
やまけんでは主要構造部である土台と柱に富士ひのきを使用。湿気や水濡れに強いひのきの中でも、とりわけ⽊⽬が細かく、強度や耐久性に優れています。低温でじっくり乾燥させて1本1本含⽔率や強度を測定し、住宅品質確保促進法(品確法)の厳しい条件をクリアした構造材です。

●外壁通気工法
外壁と構造躯体との間に空気が流れる通り道「通気層」を設けることで、湿気が壁体内に溜まらないように外部へ逃がす工法を採用。これにより、壁体内で起こる結露が抑制され、構造体でのカビの発⽣や腐朽、断熱性の低下を防ぎます。

●屋根通期遮熱工法
屋根から直接熱が伝わらないように熱線反射アルミ特殊部材で太陽の熱を反射しながら、空気層で断熱効果をアップする工法を採用。断熱性能を高めつつ、通気層によって熱が循環するため湿気を効果的に排出し、屋根の内部での結露やカビの発⽣、木材の腐朽を防いでいます。

続いて換気性能や調湿性能を高めて結露を防部、内装材や設備仕様を見ていきましょう。

【結露に配慮した設備仕様】
●高性能の換気システム

法律ですべての新築住宅に義務付けられている24時間換気。適切に換気を行うことで、空気の停滞による結露を抑えられます。
給気も排気も機械で行う第1種換気であれば、排気時に湿気も排出できるため結露対策に効果的。中でも熱交換式の換気システムであれば、排気時に排出される室内の熱を回収して、給気時に戻すことで、換気による温度変化を抑えることができます。

●ホタテ漆喰や機能性壁材
やまけんで人気のホタテ漆喰は化学物質を⼀切含まないホタテ⾙殻が原料。呼吸する壁といわれるほど通気性や調湿効果に優れ、⽔分を吸ったり吐いたりしながら快適な湿度を保ち、結露・カビの発⽣を抑えます。
また調湿効果を備えた機能性クロスや、エコカラットのような機能性壁材も結露対策に効果的。さまざまな素材やカラーからお好みの壁材·壁紙を選んで、調湿しつつデザインも楽しみましょう。

●無垢材のフローリングや壁
無垢材には調湿効果があり、湿度が高い日本の住まいの内装材にピッタリ。木の風合いを楽しみつつ、湿気や結露を抑えることができます。
無垢フローリングは、蒸し暑い梅雨や真夏も肌あたりがサラリとしてベタベタせず、裸足で歩きたくなる心地よさ。

●換気に配慮した収納
お客さまの目につかないスペースのクローゼットは、扉レスにして通気性を良くすることで、湿気やカビの発生を防ぎ、衣服の痛みを防止できます。ファミリークローゼット内に除湿乾燥機や換気扇を設置するのも良いでしょう。
濡れた衣服やバッグなどを室内に持ち込まず掛けておける土間収納を配置するのも、湿気・結露対策に効果的です。

●通気性の良いランドリールーム
ただでさえ湿気の多い夏季。室内干しによってさらに室内が多湿となれば、結露やカビの発生率も上がります。また洗濯物で風の通り道が防がれるため、湿気が溜まりやすくなって悪循環。
家を建てる時にサーキュレーター・窓・換気システムなどを設置したランドリールームや、通気性に配慮した室内干しスペースを設ければ、しっかり換気しつつ部屋干しができます。

最後に現在のお住まいで今すぐできる対処法や注意点をご紹介します。

【今すぐ取り入れられる結露予防や対策】

●夏前のエアコン清掃と除湿機能の利用
冷房の仕様に先駆け、梅雨頃からエアコンの除湿機能を使い始めるという人も多いはず。ちょうどこの時期、「エアコンから水がポタポタたれる」といったご相談が増えます。
結露の原因のひとつは、フィルターの目詰まり。またエアコン内部の水滴は通常、ドレンホースを通って外に排出されますが、メンテナンス不足によって詰まると排水が逆流し、水漏れを起こします。
以前の投稿でもお話ししたように、夏本番になるまえに清掃や試運転を済ませておきましょう。

●置き型サーキュレーター・除湿器の活用
置き型のサーキュレーターや除湿器を、クローゼット内や水回りに配置しましょう。浴室やキッチンなどでは、窓や換気扇に向けてサーキュレーターを置くと、効果的に湿気を排出できます。

●24時間換気システムの適切な使用
高気密高断熱な現在の住宅は、24時間換気システムを24時間稼動させなければ換気不足に!
空気溜まりができて、結露やカビを誘発する要因にもなるので、適切に使用しましょう。
ところが音がうるさい、電気代がかかる、換気時にせっかくエアコンで調節した室温が排出されるなどの理由で、換気システムを停止させているご家庭も意外に多い様子。
現在、上記のような理由でお悩みの方は、新築・リフォームなどのタイミングで、省エネ性能や音に配慮した換気システム、室温を保ちながら排気できる熱交換式換気などを選んでくださいね。

●エコカラットや機能性クロスの採用
【結露に配慮した設備仕様】の項目でご紹介したエコカラットには、アートのように壁に取り付けて飾れるデザインパネルもあり、手軽に湿気対策ができます。
また調湿効果のある機能性クロスであれば、DIYで張り替えることが可能。トイレや洗面所など、結露やカビが発生しがちな場所に取り入れてみてはどうでしょうか。

一度発生してしまうと対処が大変で、お家も痛む結露。
転ばぬ先の杖で、可能なかぎり予防していきましょう!

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